日本人観察日記

最近の日本や日本人を観察して勝手な講釈をたれるだけのブロク

艦これというソシャゲーの成功の裏にある企画の失敗

とりあえず話題になりそうな記事
艦これ」です。
ええ、艦これ
PCで遊べるゲーム。
ソシャゲーってジャンルらしいですが、DSとかPSVitaとかと現状ほとんど変わらんソロゲーです。
私もちょこちょこプレイしています。
今のいわゆる二次創作、コミケや同人という闇の深いジャンルでは
・東方というゲーム
艦これ
・他人気アニメ
が筆頭というのは誰でも知る所。
艦これ」に焦点当てます。

艦これは失敗作だった

これ

失敗ですね、完全に。
厳密に言うなら「艦これのサーバー管理しているDMMの大失敗」「著作権コンテンツを知らない角川の失敗」です。

失敗の理由1つ目
・管理運営が2社以上にまたぐ

つまり利益でもめるわけです。
DMMの他のゲームはどれもゴミしかない、もともとアダルトコンテンツ程度の三流IT企業がゲームなんぞ手を出しても無理。
だから角川はそういう「弱み」を持つDMMを選んだ。
ガンホーあたりはネトゲの運営が長いため、癌畜から文句言われようと、それなりのシステムや管理ノウハウがある。
だからお高い。
じゃ、DMMでいいだろって話。
中途半端にヒットしているから、DMMも「面倒な所だけ」角川に押し付けられているという事です。
利益の分配は
・ゲームメインはDMM
著作権関連は角川
こんな感じか。
当然ですが、先に倒れるのはゲームの方で。
著作権部分だけはひとり歩きします。
よってDMMは失敗しているんです。
金のかかるサーバー管理という底の見えない負担だけ強いられています。
なんで言い切るのかはあとで書きます。

失敗の理由2つ目
・版権コンテンツとして成立しないビジネスモデルだから失敗
「え?同人やMMD盛んだろ?」
バカいっちゃいけません。
同人なんてコミケで10億売れようと、角川にもDMMにも1円も入りません。
あったりまえです、同人誌は海賊版ですから。
一昨年のコミケで専ブラって艦これツール配布していたサークルが有料でその拡張するようなアプリを販売したとか聞きました。
結果角川は「艦これで儲けるんじゃねぇ」とそのアプリは消滅。

ここですね

艦ぶら公開停止についての情報とか | スタジオ大破の自転車大破日記

勘違いしないでほしいのは角川は同人はかまわんというスタイルだがDMMはダメって事。
当然です、ゲームしか収益がないんですからね。
で、角川の失敗理由に戻ります。
法的な問題です。
例えば私がこの記事で「オリジナル龍驤まな板」を販売するとします。
ただのまな板に「龍驤」と焼き印するだけです。
確かすでに合ったと思いますが。

jin115.com


「ダメだろ」「許可得ろよ」
は?
いらんでしょ?

説明します。
艦これ
・実在する
・旧帝国海軍
・軍艦の名前を使った
・ゲーム

パブリックドメインって言うんです。
版権とか商標とか取れないんです、実在するものの名前は。
例えば軽巡洋艦「神通」
これは岐阜県あたりに流れる川の名前です。
神通川
川の名前を勝手に商標登録とか、版権として独占できんのですよ。
前に「IGZO」って液晶パネルの商品名が商標登録しちゃいかんって判決出ています。

www.itmedia.co.jp

理由は文字のIGZOは素材の金属の頭文字で、つまり「He」「Li」とか、同じ。
独占しちゃいかんのですよ。
当然そういうのは名前や自然のもの、過去に存在した「誰も著作権がない、そもそもそういう目的としていない」すべてのものに該当します。

だから私が「オリジナル龍驤まな板」と銘打って、龍驤という漢字を刻印しただけのまな板を売っても

DMMも角川も何も言えない

のです。
版権ビジネスするのに版権が存在しないとか、大笑いですわ。
艦これに存在する版権、著作権は公式が出した本やグッズ、そしてゲームの名前とゲーム内の声優のセリフとフラッシュアニメだけ。
肝心な名前がまったくホールドできないガバガバの版権ビジネス。

私が自費出版で「第六駆逐隊、抜錨!」とかいう同人誌だして儲けても何も言えないんです。
角川が企画したであろう艦これの法律部門は、法律も知らないガバガバ運営だった。

失敗の理由3つ目
艦これ公式がなぜか「DMMさん」
公式ツイッターで最近不思議な文言
「DMMさん」
は?


自社なら「当社」あるいは「艦これ運営チーム」って言うでしょ。
「DMMさん」ってどう見ても「他社の誰か」だって事。
ガンホーの場合

ragnarokonline.gungho.jp

ラグナロクオンラインですが、接続障害の告知に「ガンホーさんのサーバー」なんて言わないでしょ。
あ、ROを例示したのは私が最初にプレイしたネトゲだからです、今はもちろんやっていませんけど。

つまり「角川」「DMM」と他に誰か・・・?存在するのか。
あるいは実質の運営母体は角川だけであり、DMMはただのサーバー屋でしかない。
そうじゃなきゃ「DMMさん」なんて言わないでしょ。
前もイラスト担当者にツイッターで誤投稿したのがありますし、この公式ツイッターがDMM側じゃないのは明白。
この点でもDMMは面倒なところだけ押し付けられているというのがわかります。

だからといってゲームそのものは成功していますし、私もちょろちょろやっています。
言えるのは「同人ゴロ」に食いつぶされて消えていくのか、露骨な課金システムになっていくのか・・・という所に興味があります。
版権ビジネスなのに版権がないってのは笑えますけどね。